HIRAETH 311 Experience

会員

香川県支援団体

NPO法人 福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト

事務局担当 渡辺さと子(ヒラエス個人正会員)

平和や男女平等、環境問題などをきっかけに1995年~2010年香川県議会議員(無所属)に。2011年にこの活動を立ち上げNPO法人化後は事務局を担当。

福島からの保養者も避難者も どちらも支える

2011年7月から夏休みや冬休みなどの長期休暇中の保養プログラムや春休みのホームステイ、年間を通じて生活用品のそろった民間住宅にご家族で滞在できる「おいでハウス」などの取り組みを続け、これまでにのべ約890名の福島の子どもたちやご家族を香川に迎えてきました。

また、香川の人たちがもっと福島のことを知るための上映会や講演会、写真展、活動報告のパネル展なども開催してきました。

それらと並行して、香川に避難・移住してきたご家族の子育て支援や、孤立防止のための交流支援活動も続け、2014年度からは、福島県の県外避難者支援事業に取り組み、2018年度からは西日本各地の支援団体と連携して福島県内での避難者交流会も開催しています。

避難者の置かれた状況への理解不足が心無い対応へとつながる

避難者を支援するにあたって、公的支援につなぐ必要がある場合がありますが、被災地から遠い香川では地元自治体の職員が避難者の置かれた状況を理解していない場合がありました。例えば、放射能に対する不安については、直接そのような発言をするわけではありませんが「(帰還困難区域などではないのに)なぜ、その必要があるのか」「もう解決しているのではないか」というような感覚をもった職員もいました。家族間でも放射能に対する感覚に違いがあり、それによって家族関係に亀裂が入っているにも関わらず「そんなに生活が大変なら親族に支援を求めては?」という反応をされることもあり、避難者の状況について知ってもらうための活動が不十分であることを痛感しました。

避難者の思いや現状を知ってもらい風化させない

帰還のための支援だけでなく、避難先で暮らすことを選択した避難者への支援も必要だと思います。心ならずも故郷を離れざるを得なかった喪失感を補うためにも避難元のコミュニティや親族などとのつながりを保つことは重要だと思うので、そのための旅費支援が必要だと思います。また、年月の経過とともに、被災地から遠い香川では、ますます震災や原発事故の記憶が風化しがちなので、香川の人たちが避難者の思いや福島の現状を知るための活動をさらに充実させていきたいです。

連絡先

NPO法人 福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト

〒760-0022
香川県高松市西内町7-25
Tel: 087-813-0715
Mail: ZVF05007@nifty.com
http://fukushima-kagawa.org