HIRAETH 311 Experience

ヒラエスの活動

活動概要

分かち合いワークショップ

被災・避難当事者の「語れなさ」に着目しつつ、次の災害に自分たちの経験が活かされるようにと願いを込めて、参加者のみなさんとともに、3.11の一人ひとりの「体験」を振り返り 「その時の思い」をお互い聴きあい語りあうワークショップを開催。

「人の話を最後まで聞く」「(他者の話を)否定しない」「話を持ち帰らない」というルールを設け、広域避難当事者が抱える「語れなさ」に配慮し、安心して話せる場作りを意識しワークショップを行っています。

「自分の思いを言葉にすること」「ほかの参加者に受け止めてもらうこと」は受容や共感につながり自己肯定感が高まります。また、自身の経験が社会貢献へ繋がるという希望を感じることで「自己効力感」や「自尊心」の向上につながり、この分かち合いワークでは、一人ひとりのエンパワーメントを引き出すといった副次的効果も得られました。

セミナー

当事者及び支援活動の問題や避難先にある社会問題などをテーマとして、支援関係者や専門家に登壇していただき当事者・支援者が共に学び合うセミナーを開催。

広域避難者支援団体ネットワーク会議

支援団体が一堂に会し、避難先にある支援の課題や被災者・避難者が抱える問題に対し、現在と今後の「支援」について考える会議を開催。

フォーラム

広域避難当事者の抱える問題を言葉(経験)から“ちから”へと転化することを目的としたイベントを開催。

講師派遣

講演・講師派遣を通して、当事者の語りより、東日本大震災による避難者の抱える課題や社会的背景を知り、周囲の理解が広まること、また、次なる災害に知見を活かすことを目指しています。

 講演・講師派遣・企画アドバイザーについて

沿革

2018年3月発足。
「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム」を受託したことで知り合った、共同代表5人が全国組織としてヒラエスを結成。

2018年度はタケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム助成金による活動。
2019年度~2020年度はタケダ・いのちとくらし再生プログラムにより、日本NPOセンターとの共働事業として活動。

開催日時 開催地 内容
2018年6月23日 沖縄キャラバン(那覇市) 分かち合いワークショップ「3.11と心の災害」
講師:蟻塚亮二氏(精神科医)
2018年8月3日 愛媛キャラバン(松山市) 「なぜ災害から逃げ遅れるのか?ヒトの心に潜む脆弱性」
講師:高橋征仁氏(山口大学教授)
2018年9月3日 北海道キャラバン(札幌市) 分かち合いワークショップ「オクシリと私」〜災害経験に向き合うこと、災害研究に取り組むこと〜
講師:定池祐季氏(東北大学災害科学国際研究所助教)
2018年11月8日 大阪キャラバン(大阪市) 「広域避難者支援における行政の取り組みとその課題」
講師:金井利之氏(東京大学教授)
2019年3月3日 東京キャラバン(新宿区) 分かち合いワークショップ
シンポジウム「避難の実態と地域復興の実情について」
◎登壇者
コーディネーター:下村健一氏(元TBS報道キャスター、元内閣府参事官)
パネリスト:三浦友幸氏(宮城県気仙沼市議、旧市民活動に従事)
パネリスト:澤上幸子氏(ヒラエス共同代表、特定非営利活動法人 えひめ311事務局長)
2019年8月9日 福島キャラバン(福島市) 分かち合いワークショップ
2019年8月10日 福島キャラバン(郡山市) 分かち合いワークショップ
2019年9月14日 新潟キャラバン(新潟市) 分かち合いワークショップ「原発事故からの避難による生活への影響~新潟県の検証委員会の作業から~」
松井克浩氏(新潟大学副学長 人文学部教授)
2019年10月22日 埼玉キャラバン(川越市) 分かち合いワークショップ
2019年11月29日 ネットワーク会議(大阪市) 広域避難者支援団体ネットワーク会議2019「いまとこれからのよりよい支援のために」
◎講話
長谷部 治氏(社会福祉法人 神戸市社会福祉協議会)
佐久間裕章氏(特定非営利活動法人 自立支援センターふるさとの会)
◎パネルディスカッション
長谷部 治氏
佐久間裕章氏
澤上幸子氏(ヒラエス)
司会進行:田尻佳史氏(日本NPOセンター)
2019年12月7日 広島キャラバン(広島市) 分かち合いワークショップ
2020年1月19日 関西キャラバン(京都市) 分かち合いワークショップ「リスク認知の社会的・規範的意味」
講師:平川秀幸氏(大阪大学COデザインセンター教授)
2020年2月10日 東京フォーラム2020(千代田区) 「経験をちからへ ~帰りたいけど帰れない。311からの10年目に語れる真実~」
当事者が経験を語るインタビュー映像を上映し、発災からの9年間を振り返りながら、避難者の経験の語りからどのような問題があるか、また、10年目へ向けての課題をそれぞれの視点に沿った形でトークショーを行った。
◎登壇者
支援者:栗田暢之氏(特定非営利活動法人レスキューストックヤード)
研究者:今井照氏(地方自治総合研究所)
当事者:澤上幸子氏(ヒラエス)
当事者支援:鈴木直子氏(ぽろろん)
外部支援:大塚 茜氏(一般社団法人 なごみ 旧:特定非営利活動法人 和)
中間支援:畠山順子氏(特定非営利活動法人 あきたパートナーシップ)
2020年8月28日~30日 ネットワーク会議2020福岡
※オンライン開催
質的統合法(KJ法)を学んで当事者の声を置き去りにしない支援を考える
~ヒラエスの全国キャラバンで出会った声から~
講師:山浦晴男氏(情報工房代表、千葉大学大学院看護学研究科特命教授)
2020年10月29日~30日 ネットワーク会議2020茨城
※オンライン開催
同上
2020年12月7日~8日 ネットワーク会議2020愛知
※オンライン開催
同上
2021年2月7日 フォーラム2021(東京都)
※オンライン開催
「言葉のかけら」が語る未来〜311広域避難当事者の声に耳をすませて〜
講師:山浦晴男氏(情報工房代表、千葉大学大学院看護学研究科特命教授)