HIRAETH 311 Experience

会員

関東近郊・その他支援団体

東京足湯プロジェクト

プロジェクトリーダー(湯守) 金子和巨
東日本大震災を機に災害支援活動を始める。地元神奈川県内での広域避難者支援はじめ、震つな×ROADプロジェクトやとみおか子ども未来ネットワーク、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)等、様々な事業に関わりながら、東京足湯プロジェクトでの活動を継続している。

支援者一人ひとりが避難者の声に 耳を傾け考えていきたい

震災当初「何が必要か、何ができるのか」わからないままに活動を始めました。だからこそ、しっかりと避難者の声を聞き、知ることが必要でした。一人ひとりの課題に向き合うには、柔軟性のある多様な支援が求められますが、そのためにも支援者一人ひとりが、避難者の声に耳を傾け考えていくことが必要だと思います。 私たちは、各地のサロンや交流会などで、避難者の方向けに足湯を提供してきました。まずは心身ともに温まっていただくこと、足湯をしっかり提供することを心掛けています。また避難者の声に耳を傾けながら、当事者団体や支援者同士のネットワーク作り、情報共有や発信にも力を入れています。 足湯の活動では直接的に何かを解決することは少ないのかもしれませんが、足湯を提供する相手が少しでもほっとし、一人ひとりがこれから先の人生を思い描いたり、一歩を踏み出す力になれればと思っています。

広域避難者の情報が乏しくアプローチに困難さを感じた

活動当初は「広域避難者」の存在があまり知られていませんでした。いったいどれくらいの人が避難してきているのか、接点も少なく、アプローチも難しかったです。 多くの声を聞いてきたはずですが、それが本当に支援に活かせたのか、また、避難者のことを理解してもらうように伝えてこられたかを考えると充分でないところもあります。

これからも寄り添いながらずっとそばを歩いていきたい

10年後も継続が必要だと考える支援については、被災した当事者の言葉を聞く機会を持ち、その声から当事者と一緒にそれぞれの復興を考えていくことが必要だと思います。 そのためにも私たちは、これからも寄り添うことを大切にしていきたいです。何か特別なことをするよりも、つながりを持ち続けながら、その人に何かあったときに声を掛けてもらえるような関係を築いていきたいと思っています。 何が必要か、本当に必要な支援を考える時、相手の話にしっかりと耳を傾けることが大切ですが、本音に近い話を聞くまでには時間がかかります。ほっとしたり「この人なら話しても大丈夫」と信頼を得ることはその第一歩です。そういう関係を築くためにも、ずっとそばを歩いていきたいです。

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東京足湯プロジェクト