HIRAETH 311 Experience

会員

秋田県中間支援団体

NPO法人 あきたパートナーシップ

理事長 畠山順子

子育て中「子育てサロン」、障がい児保育ボランティアを立ち上げ活動を継続。2007年法人職員、2010年から秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎センター長。3.11発災後から被災地にボランティアに入り支援を継続。支援団体と被災地のコーディネートや活動資金助成事業を行ってきた。

市民・企業・行政が協働でつくる社会

市民の多様化、複雑化するニーズに対し、行政だけで解決するのは難しいと思います。地域ごとの状況に応じた課題解決の担い手として地域住民への期待が大きくなっています。活力のある地域社会の実現のためには、市民、行政、企業などそれぞれがノウハウを持ち寄り、対等な立場で課題解決に取り組むことが必要とされています。

反省点を含め10年分のデータを今後に活かせる形にまとめたい

震災発災時、自分たちは被害を受けていない東北の中間支援団体として被災地のサポートセンターからの情報収集や発信、ボランティアのコーディネートを担うべきでしたが、あまりに被害が甚大だったため上手く活動ができませんでした。また、被災地に視察を兼ね宮城県内のボランティア活動に入りましたが、一緒に活動を行った学生たちに向けてのメンタルケアについての事前の学習会が必要だったと思いました。

法人としては被災地に向けて支援する団体や秋田県内避難者への支援活動を資金面で支援を行ってきましたが、これらの団体同士のネットワークを構築すべきでした。10年分のデータは残っているのでまとめて今後の災害支援時に活用できるようにしたいと思います。広域避難支援に関わってからは全国の様々な団体と情報共有してきましたが、秋田県の場合は、県被災者受入支援室が居宅訪問やサロン等を開催していたので、寄り添い支援などができず、行政と民間の住み分けが必要だったと思います。

心を通わせ、課題の解決に向けた支援の継続

現在相談対応している避難者、特に家庭内で問題を抱えている人や、健康面が心配な人、高齢者世帯、シングルマザー世帯など、震災で避難したことで生じてしまった様々な課題については解決に向けて継続的な支援が必要だと思います。避難者の立場はそれぞれ違うため、ひとまとめの支援はできません。その人が生きてきた経緯や環境、それらを私たちが受け入れ、理解し心が通い合ったことを感じながら、今度はこちらを受け入れてもらう、そうした会話を重ねることで、何を受け止め返していくかがとても大事なことを学びました。心を通わせることが支援の基本だと思います。

連絡先

NPO法人 あきたパートナーシップ

〒010-1403
秋田市上北手荒巻字堺切24-2 秋田県ゆとり生活創造センター「遊学舎」内
Tel: 018-829-5801
Mail: info2340@akita-partnership.jp
https://akitaps.jp