山に自生する山菜と野生キノコは放射性セシウムを溜め込みやすく、これまでも販売後に基準値超が発覚してたびたび回収されることがありました。それに加え、近年はネットオークションやさらに手軽なフリマアプリが一般的になり、山菜や野生キノコの取引も盛んに行われています。
当法人が2020年5月~6月にかけて、フリマアプリ等の個人売買でコシアブラを購入し測定したところ、22件中6件が基準値を超え、9月~11月の野生キノコでは105件中23件が基準値超となりました。これは出品者の知識不足や検査体制の不足、それに加えて、行政の出荷制限地域の設定の甘さもあり基準値超の頻度が上がったと思われます。 当法人が、市民ならではの視点で山菜と野生キノコの個人売買に注目して調査を行ったことは新聞等でも報道され、厚労省がネットで流通する基準値超食品への対応を検討する流れに繋がりました。