一人ひとりの声・思いをベースに交流企画を実施しています。例えば、避難元に帰ることが出来ないなかで避難元との繋がりを持ちたいという声から「ゆかりの地をめぐるツアー」という交流企画が生まれました。

また、交流会や情報発信を行う際には、理解者、共感者を増やしていくこと、また、避難された方々が共感しあえる場づくりとなるように心がけています。 また、当法人は北海道全域で活動するNPOの中間支援組織として、道内の様々な分野のNPO等とのネットワークがあることが特徴です。避難された方々と地域で活動するNPOをつなぐことにも取り組んでいます。

札幌から離れたところに住んでいる方々との関わりが少ないところが悩みです。また、これまで意見交換の機会が少なく、北海道庁などの自治体との関わりに乏しかった点も課題でした。2019年から北海道庁と今後の避難者支援等について話す機会を設けるようになり、道内にある様々な社会資源、地域の人たちと避難されて北海道に来た人たちが繋がる場をより多くつくる必要があると考えています。

できる範囲は変わるとしても、「相談ができる・情報が届く・集まれる場」は必要だと感じています。時間の経過とともに一人ひとりの状況や悩みも変わると思うので、その時々に必要なことが得られたり、分かり合えたり、繋がり合えるような場は今後もあるといいと思っています。