わたしたちについて

東日本人震災から7年が経ちました。
今もなお、全国に散らばった避難者は、わかるだけでも68,000人を数えます(復興庁調べ。平成30年4月現在)。
また、避難元へ不安を抱えながらも戻られた方。原発事故の影響を懸念して日々を過ごしている方の様子が、私たちの広域避難者支援を通じて垣問見えます。
私たち「ヒラエスプロジェクトチーム」は、全国各地で避難を経験した当事者として、同じ地域に避難した者同士、また同じ地域から避難した者同士で支え合い助けあってきました。
7年が経ち、私たちの経験はなんだったのか、お互いの声に耳をすませ、語りあい、経験をわかちあいたいと思い、つながり直し、そして動きはじめました。
私たちの声を積み重ねていく全国キャラバンを開催します。
私たちの経験がなかったことにならないように。
未来にしっかりといかされていくように。

【ヒラエス 設立メンバー】

●北海道から
藤本 昭則(茨城県⇒北海道へ避難)
みちのく会(2017年解散)札幌本部長担当
団体 [HP] [FB] ※運営更新が終了しております

●東京から
市村 高志(福島県富岡町⇒東京都へ避難)
特定非営利活動法人とみおか子ども未来ネットワーク 理事長
団体 [HP] [FB]

●愛媛から
澤上 幸子(福島県双葉町⇒愛媛県へ避難)
特定非営利活動法人 えひめ311 副代表理事兼事務局長
団体 [HP] [FB]

●岡山から
服部 育代(東京都⇒岡山県へ避難)
一般社団法人ほっと岡山 代表理事
団体 [HP] [FB]

●沖縄から
桜井 野亜(福島県郡山市⇒沖縄県へ避難)
福島避難者のつどい沖縄じゃんがら会 代表
団体 [HP] [FB]

HIRAETH(ヒラエス)~ 311 Experience?

「HIRAETH(ヒラエス)」は、特定非営利法人えひめ311によるタケダ・赤い羽根 広域避難者支援プログラム(2018)の「避難当事者の抱える思いを形にするための“かけらむすびプロジェクト事業」のプロジェクトチームです。

タケダ・赤い羽根 広域避難者支援プログラム

設 立 趣 意 書

「3.11当事者ネットワーク ヒラエス」
設 立 趣 意 書

 2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災。大地震と大津波、そして東京電力福島第一原子力発電所事故という未曾有の事態に陥り、日本は大きな衝撃を受けました。私たちはそれぞれの土地からそれぞれの土地へ、広域的に避難をすることとなりました。避難生活の中、数々の問題に直面することで、自らも行動を起こさなければならないと感じ、避難元、避難先に関わらず、避難当事者支援団体を発足し、活動を続けてきました。

当事者自らが、広域的な避難者に対する支援に関わることの難しさやもどかしさの中、全国各地で同様の苦悩を抱えながら日々、活動をしている団体との出会いは、勇気や活力を与えあうだけではなく、心が癒される思いもありました。そして、行政機関や中間支援組織、研究者、士業関係者など、さまざまな支援機関に支えられることで、当事者でありながら支援活動を行う意義と、その問題の本質を見出すことができました。

さて、発災から丸7年が過ぎた現在、東日本大震災からの復興を取り巻く状況はどうなっているでしょう。被災地では一定の復興がなされているようにも映ります。しかし、避難者の方々と接すると、住宅支援をはじめとした支援の打ち切りが刻々と進み、その苦しみを口にすることもできない実態があることがわかります。また、被災地からも同様に、孤立や不安、苦しみの「言えなさ」があるという状況が、支援のつながりを通して、私たちに届いてきています。今なお復興が順調に進んでいるとは思えない事象が数多く見受けられるのです。

復興とは、被災者、被害者、避難者一人ひとりのためにあるものであり、それが人間の復興に寄与するものでなければ意味を成しません。

私たちは長年にわたり当事者かつ支援者として「復興」に携わってきました。この意義ある活動経験の中で、私たちが大切にしなければならないものは、一人ひとりが「命と尊厳を守りながら多様性を認めあい、“経験のちから”を分かちあう」ことだと確信しました。
今、改めて、被災者、被害者、避難者の方々一人ひとりの声を拾い、その一つひとつの経験を「知見」として検証を行いながら発信することで、現在の復興に関わる問題のみならず、将来の災害対策や復興政策にいかしていけるような新たな取り組みを、私たちは始めます。

多くの皆様と共に学びあいながら、未来を見据え、安心して暮らせる社会を目指し活動していきます。本団体にご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

平成30年4月24日

設立発起人  市村 高志
桜井 野亜
澤上 幸子
服部 育代
藤本 昭則