新着情報, 活動報告

2019年度 [ヒラエス 活動の記録](2019年4月~2020年3月)

<はじめに>
2018年度「タケダ・赤い羽根 広域避難者支援プログラム」の活動から、避難当事者一人ひとりの「決断」が”何らかの形で存在している”と捉えることができました。
避難当事者が抱える問題の一つとして、自らが避難者と名乗ることへの抵抗感や心構えが出来ないままの自立への誘導、住宅支援の打ち切りなど避難者の取り巻く環境が大きく変化していることが由来しています。
「なぜここに居るのだろうか?」という”漠然と置き去りにしてしまった、あるいはされている。”という感情への整理が必要となるのですが、その時間的猶予を取ることが出来ないのが現実です。
そのため今年度は「わかちあいワークショップ」と称したグループディスカッション(以下、ワーク)を実施して、一人ひとりの避難経験の語りに耳を傾ける必要がありました。
そこで2019年度の活動では「決断」をテーマに事業を展開しました。

※本事業は「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」の支援により、日本NPOセンターとの連携事業として実施を致しました。

①わかち合いワークショップ事業
開催地は5県。計6回の「わかちあいワークショップ」を実施しました。基本ワークはどの回も同じ手法により、個々の違いや共通点などを比較できるようにしました。

※全て|主催|311当事者ネットワーク HIRAETH(ヒラエス)|協力 |特定非営利活動法人日本NPOセンター

8/9 キャラバン2019in福島(福島市)
開催地:福島県福島市(信夫山文庫)
参加数:12人
協力:小国からの咲顔・30年プロジェクト・ビーンズ福島

8/10 キャラバン2019in福島(郡山市)
開催地:福島県郡山市(福島コトひらく)
参加数:10人
協力:小国からの咲顔・30年プロジェクト・ビーンズ福島

9/14 キャラバン2019in新潟
開催地:新潟県新潟市(東区プラザ)
参加数:35人
※フリーライター吉田千亜氏も参加。母子避難から見えてきた“避難者の今”についても共有
協力:福島県生活再建支援拠点(新潟拠点)「コランショ」
後援:NPO法人スマイルサポート新潟

10/22 キャラバン2019in埼玉
開催地:埼玉県川越市(ウエスタ川越)
参加数:31人
共催:ここカフェ@川越

12/7 キャラバン2019in広島
開催地:広島県広島市(東区総合福祉センター)
参加数:23人
協力:ひろしま避難者の会「アスチカ」、一般社団法人ほっと岡山

1/19 キャラバン2020in関西
開催地:京都府京都市(聞法会館)
参加数:18人
協力:特定非営利活動法人 和 (なごみ)

② セミナー事業
①の開催地域の中から、避難先にある課題と311の避難者が抱える問題を共に学ぶ機会にしました。
当事者支援を考えている方やヒラエスに関心のある方など、避難先にある社会問題について考察したり知見を広げることによって、活動の層を厚くするためにセミナーを実施しました。

9/14 新潟県新潟市(東区プラザ)
講師:松井克浩(新潟大学副学長人文学部教授)
テーマ:原発事故からの避難による生活への影響~新潟県の検証委員会の作業から~
参加数:20人

1/19 京都府京都市(聞法会館)
講師:平川秀幸氏(大阪大学COデザインセンター教授)
テーマ:リスク認知の社会的・規範的意味~原発事故の避難者の現場から考える~
参加数:16人

③ ネットワーク事業
全国各地の広域避難者支援団体と連携を図り、広域避難者への「支援」を軸においた会議の開催。

11/29 広域避難者支援団体 ネットワーク会議2019
大阪府大阪市(アットビジネス センター)
テーマ:いまとこれからのよりよい支援のために
現在と今後の「支援」について考え支援団体との問題を共有するワークショップを実施しました。
1)当事者について(①「分かちあいワークショップ」を通した情報や課題の共有など)
2)「支援活動」について(活動や組織についての議論)
参加数:40人

④ イベント事業
ヒラエスとして重要な要素として捉えている避難当事者の経験を社会に伝えるためにイベントを実施しました。

2/10 311当事者ネットワークキャラバン 東京フォーラム2020
東京都秋葉原(UDX ギャラリーネクスト①)
テーマ:「避難の経験をちからへ ―広域避難 10 年目の真実」
参加数:66人
主催:311当事者ネットワーク ヒラエス
共催:特定非営利活動法人 日本NPOセンター
協力:武田薬品工業株式会社


<活動を通じて>
ヒラエスの活動では、参加者(避難当事者)の「語れなさ」に配慮しつつ、安心して参加し語ることができる環境づくりを心掛けています。
全国各地を回る「キャラバン」という活動を通じて「当事者目線の大事さ」としての共通理解を得る効果がありました。
「避難者が困っていることへの本質」また「避難者が未来に想う願い」から今後の避難当事者だけの問題ではなく、日本社会の問題として捉えることにつながる機会となりました。
広域避難 9 年となるという時期だからこそ、各地域の団体、協力者、避難当事者、相互に改めて各地の点が線になり、つながり始めたきっかけとなりました。
まだまだ大きな動きには達してはいませんが、避難者支援に対し互いに信頼と共通理解を持って進む為の効果があったと感じています。

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